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コラム
2025.11.2

相続放棄・限定承認の手続きとメリット・デメリット 借金や負債がある場合の対応方法と、手続きの流れ②

相続放棄・限定承認の手続きとメリット・デメリット 借金や負債がある場合の対応方法と、手続きの流れ②

あいち相続ひろばの野々山です。

近年、相続における借金や負債の問題に悩む方が増えています。特に、被相続人の財産に負債が含まれる場合、「相続放棄や限定承認で家族を守れるのか」と不安に感じる方も多いでしょう。名古屋市や愛知県内でも、手続きや期限を誤り、思わぬ負債を引き継いでしまうケースが少なくありません。

この記事では、相続放棄と限定承認の違い、それぞれの手続きの流れ、メリット・デメリットを図解で解説します。さらに、実務で注意すべきポイントや専門家に相談するタイミングも整理しました。

この記事を読むと、負債がある場合でも安心して相続手続きを進める方法が理解でき、名古屋市・愛知県内で信頼できる専門家に相談すべき目安も分かります。対象は、家族に負債を残さず、正しい相続手続を知りたい高齢の方やそのご家族です。

中編:相続放棄・限定承認のメリット・デメリットとケース別の判断ポイント

相続放棄や限定承認は、借金や負債が多い場合に家族を守る有効な手段ですが、どちらを選ぶかによって結果が大きく異なります。ここでは、名古屋市・愛知県内でよく見られるケースを交え、メリット・デメリットと実務的な注意点を整理します。

1. 相続放棄のメリット・デメリット

メリット

  • 負債からの完全回避:借金や税金、保証債務などを一切引き継がない

  • 手続きが比較的シンプル:家庭裁判所への申述のみで完了

  • 家族間トラブルの防止:相続争いのリスクが低い

デメリット

  • 財産も取得できない:不動産や預貯金も放棄される

  • 一度決めると取り消しが難しい:軽率な判断は損失につながる

  • 家族全員の意見が合わない場合は調整が必要

ケース例

  • 名古屋市在住の田中さん(仮)は、亡夫に借金が残っていることを知り、相続放棄を選択。結果、預貯金や土地は取得できなかったが、子どもに負債が残らず安心。

2. 限定承認のメリット・デメリット

メリット

  • 財産の範囲内で負債を清算:借金がある場合でも、所有する財産を超えて支払う必要がない

  • 相続財産を取得できる:預貯金や不動産を確保可能

  • 柔軟な財産管理:複数の相続人がいる場合も対応しやすい

デメリット

  • 手続きが複雑:家庭裁判所に申述するだけでなく、財産目録や評価計算が必要

  • 相続人全員の同意が必須:一部の相続人だけでは手続きできない

  • 期限内に準備が必要:財産評価や債務確認が間に合わないと選択できない

ケース例

  • 愛知県内の佐藤さん(仮)は、不動産と預貯金が多く、負債もあったため限定承認を選択。結果、財産の一部を取得しつつ、借金は財産の範囲内で清算され、家族間でトラブルにならずに手続き完了。

3. 選択の判断ポイント

  1. 財産と負債のバランスを確認

    • 財産より負債が大きい場合 → 相続放棄を検討

    • 財産も取得したい場合 → 限定承認を検討

  2. 相続人全員の合意の有無

    • 限定承認は相続人全員の同意が必要

    • 相続放棄は個人単独で手続き可能

  3. 手続き期間・準備状況

    • 相続開始を知った日から3か月以内に判断

    • 財産調査や債務確認ができていない場合は注意

  4. 家族間トラブルのリスク

    • 財産を取得しつつ負債も残る場合 → 限定承認で透明性を確保

    • 負債回避だけなら → 相続放棄でリスクを回避

4. 専門家に相談するメリット

  • 司法書士や弁護士に依頼すると、書類作成や財産・負債調査を正確に実施

  • 名古屋市・愛知県内の専門家は地域特有の手続きにも精通

  • 手続き期限や書類不備によるリスクを回避可能

  • 相続人間の意見調整もサポート

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