あいち相続ひろばの野々山です。
「刈谷市の実家を相続することになったが、相続税はいくらかかるのだろうか」
「自宅だけでも相続税が発生するのか」
「現金で納税できるのか不安」
このような思いから、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
刈谷市は、駅近エリアや旧住宅地を中心に地価が安定して高く、
固定資産税評価額を見て初めて相続税の心配をされる方も少なくありません。
本記事では、刈谷市内の自宅相続を前提に、
駅距離や土地評価の考え方、平均的な資産状況から
相続税はいくらになるのかを具体的に解説します。
あわせて、
・兄弟がいる場合の相続税の考え方
・相続手続の全体像と注意点
についても、専門用語を避けてわかりやすく整理します。
刈谷市・名古屋市を含む愛知県内で自宅相続を控え、
「まずは金額感を知りたい」
「相続手続で何から確認すべきか整理したい」
そのように考えている方に、ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。
前編では、刈谷市の自宅相続で相続税が気になりやすい理由を整理しました。
中編では、実際に刈谷市で多い「駅近」「旧住宅地」のケースを想定し、
土地評価額と平均的な資産状況から、相続税はいくらになるのかを具体的に試算します。
刈谷市の自宅相続で、最も相続税額に影響するのが土地の評価額です。
土地は、国税庁が定める**路線価(相続税評価額の基準)**をもとに計算されます。
刈谷市の場合、目安として次のような傾向があります。
刈谷駅から徒歩10分以内
→ 路線価が高く、評価額が跳ね上がりやすい
駅から徒歩15〜20分以上の旧住宅地
→ 比較的落ち着いた評価額になりやすい
市街化区域内かどうか
→ 市街化区域は相続税評価が高くなりやすい
同じ刈谷市内でも、
駅距離と用途地域の違いで、数百万円単位の差が出る点が重要です。
まずは、刈谷市で特に多いケースを想定します。
土地:180㎡
建物:木造戸建(築30年以上)
相続人:長男・次男の2人
評価額の目安
土地評価額:3,800万円
建物評価額:400万円
相続財産合計:4,200万円
基礎控除額
3,000万円+600万円×2人=4,200万円
👉 このケースでは、
相続税は0円になります。
「駅近でも、評価額次第では相続税がかからない」
という代表的なパターンです。
次に、土地がやや広い場合を見てみましょう。
土地:230㎡
建物:築30年以上
相続人:2人
評価額の目安
土地評価額:4,600万円
建物評価額:400万円
合計:5,000万円
課税対象額
5,000万円 − 4,200万円 = 800万円
この場合、
相続税の総額は約80〜100万円前後になるケースが多く見られます。
「自宅しか相続していないのに、100万円近い相続税がかかる」
という不安は、まさにこの層から生まれます。
刈谷市では、
「昔からの住宅地=評価が低い」と思われがちですが、
実際には次の要素で評価が維持されやすい傾向があります。
区画整理がされている
市街化区域に指定されている
名古屋市方面への通勤利便性が高い
特に、トヨタ系企業に勤める世帯が多い刈谷市では、
住宅需要が安定しており、土地評価が下がりにくいのが特徴です。
相続税の試算では、次の点も結果を大きく左右します。
配偶者が相続人に含まれるか
小規模宅地等の特例が使えるか
相続後も自宅に住み続けるか
これらの条件次第で、
相続税が数百万円単位で変わることもあります。
次の後編では、
相続税を抑えるために使える特例や、現金がない場合の具体的な対処法、
そして相続手続を進めるうえでの実務的な注意点を詳しく解説します。
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