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コラム
2026.1.29

春日井市は相続税がかかる街? 地価水準と名古屋近郊ならではの落とし穴を、相続手続の視点から解説②

春日井市は相続税がかかる街? 地価水準と名古屋近郊ならではの落とし穴を、相続手続の視点から解説②

あいち相続ひろばの野々山です。

「春日井市は名古屋に近いから、相続税がかかりやすい街なのでは?」
最近、こうした不安を抱えて検索される方が増えています。実家は長年住み続けた戸建て一軒だけ。現金はそれほど多くないけれど、ニュースや知人の話を聞くと「うちも相続税の対象になるのでは」と心配になりますよね。

このコラムでは、「春日井市は本当に相続税がかかる街なのか?」という疑問に対して、地価水準や名古屋近郊特有の事情を踏まえながら、相続手続の実務目線でわかりやすく整理します。難しい税法の話は避け、数字や具体例を使って現実的な判断材料をお伝えします。

この記事を読むことで、
・春日井市で相続税がかかる人の目安
・自宅しか資産がない場合の考え方
・対策が「必要な人」と「まだ不要な人」の違い
が見えてきます。

「今すぐ何かしなければ」と焦っている方も、「とりあえず知識だけ知りたい」という方も、春日井市にお住まいの中高年世代の皆さまに、ぜひ読んでいただきたい内容です。

中編|春日井市の自宅相続で見落としやすい「評価」と名古屋近郊の落とし穴

春日井市で相続税がかかるかどうかを判断するうえで、多くの方が勘違いしやすいのが**「土地と建物の評価の考え方」**です。
固定資産税の通知書を見て「思ったより評価額が高い」と感じ、不安が一気に大きくなるケースも少なくありません。しかし、相続手続で使われる評価額は、固定資産税の金額そのままではありません。


土地の評価は「路線価」が基準になる

相続税の計算で使われる土地評価は、原則として路線価方式で行われます。
路線価とは、国税庁が毎年公表している「相続税・贈与税のための土地評価額」です。

ポイントは次の3点です。

  • 路線価は実際の売買価格より低めに設定されている

  • 固定資産税評価額とも一致しない

  • 立地・形状・道路状況で大きく補正される

春日井市の住宅地では、

  • 奥まった敷地

  • 旗竿地

  • 間口が狭い土地
    といった条件が多く、評価額が下がる補正が適用されやすい傾向があります。


建物評価は意外と大きな問題にならない

築30年以上の戸建て住宅の場合、建物の相続税評価は驚くほど低くなることがあります。

理由はシンプルです。

  • 建物評価は固定資産税評価額がそのまま使用される

  • 築年数が経過すると評価額は大きく下がる

春日井市では、

  • 昭和〜平成初期に建てた住宅

  • 建て替えや大規模リフォームをしていない家
    が多く、建物評価が数百万円程度になるケースも珍しくありません。

相続税の判断では、

「家が古い=評価が高い」
ではなく、
「家が古い=評価が低い」
という逆の発想が重要になります。


小規模宅地等の特例が使えるかが分岐点

春日井市の自宅相続で、相続税の有無を左右する最大のポイントが
小規模宅地等の特例です。

この特例が使えると、

  • 自宅敷地の評価額が最大80%減額されます。

例えば、

  • 土地評価額が4,000万円

  • 小規模宅地等の特例適用後 → 800万円

この差は非常に大きく、
「特例を使えば非課税」「使えなければ課税」
という分かれ目になることもあります。

主な適用要件は、

  • 被相続人が住んでいた自宅である

  • 配偶者または同居親族が相続する

  • 一定期間、居住を継続する

細かな条件はありますが、春日井市では該当する家庭が非常に多いのが実情です。


名古屋近郊だからこそ注意したい落とし穴

一方で、名古屋市に近い春日井市特有の注意点も存在します。

よくあるのが、

  • 名古屋市内の相続事例を基準に考えてしまう

  • ネットの「相続税が増えている」という情報をそのまま当てはめる

しかし、相続税は地域ごとの評価水準で判断すべきものです。
名古屋市中心部と春日井市では、同じ土地面積でも評価額が大きく異なります。

また、

  • 子どもがすでに独立している

  • 同居要件を満たさない
    といった場合、小規模宅地等の特例が使えない可能性もあります。

「名古屋に近いから安心」「名古屋に近いから危険」
どちらも正解ではありません。


相続税だけでなく「相続手続」全体を見る視点

春日井市の自宅相続では、

  • 相続税がかからない

  • 申告が不要
    であっても、相続手続そのものは必ず発生します。

特に、

  • 相続登記の義務化

  • 共有名義を避ける判断

  • 将来の売却や住み替え
    といった点は、税金よりも後々の負担になることがあります。

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