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コラム
2025.10.22

不動産を共有名義にするリスクと解決策 〜相続手続で揉めないために今できる準備とは〜③

不動産を共有名義にするリスクと解決策  〜相続手続で揉めないために今できる準備とは〜③

あいち相続ひろばの野々山です。

「自宅を夫婦で共有名義にしているけれど、将来相続のときに問題になるのでは?」
そんな不安を感じて、このページをご覧になっている方も多いのではないでしょうか。

実際、不動産の共有名義は「安心」や「公平」を意図して選ばれる一方で、
相続手続や売却、建て替えの場面でトラブルを引き起こすことがあります。

本記事では、名古屋市で相続の相談を多く受けている専門家チームが、

  • 共有名義の仕組みと隠れたリスク

  • 実際によくあるトラブル事例

  • 揉めないための名義整理・信託・贈与などの解決策
    を、わかりやすく丁寧に解説します。

この記事を読むことで、
「共有名義をどう扱えば、相続手続をスムーズに進められるのか」
「どんな対策をしておけば家族が揉めないのか」
が、具体的にイメージできるようになります。

【後編】共有名義を解消・予防する3つの解決策

1. 持分整理・売却による名義の一本化

共有名義を解消する最もシンプルな方法は、持分整理や売却です。

  • 共有者の一部が他の共有者に自分の持分を売却する

  • 共有物全体を売却して代金を按分する

たとえば、名古屋市名東区のAさん宅では、妻が夫の持分を買い取り、自宅名義を妻単独に一本化しました。
この方法により、将来的な相続手続や売却の自由度が格段に高まり、揉め事のリスクも軽減されます。


2. 家族信託による管理権限の移譲

最近注目されているのが、家族信託を活用した共有名義の整理です。

家族信託とは、

  • 財産の所有者(委託者)が受益者(自分や子ども)に利益を渡しつつ

  • 管理・運用を信頼できる家族(受託者)に任せる仕組み
    です。

名古屋市内のケースでは、夫の認知症リスクを考慮し、妻を受託者に指定することで、

  • 賃貸アパートの家賃収入の管理

  • 修繕や税金支払い

  • 将来的な相続手続の円滑化
    が可能になりました。

ポイント

  • 信託設定には司法書士や行政書士など専門家のサポートが必要

  • 受託者と受益者の役割を明確にしておくことで、将来の揉め事を防止


3. 遺言書・生前贈与による名義整理

もう一つの方法は、遺言書や生前贈与を活用して、共有名義を事前に整理することです。

  • 遺言書で「妻に自宅を単独名義に相続させる」と明記

  • 生前に子どもに持分を贈与して共有者を減らす

こうした方法により、相続発生時の遺産分割協議の必要性を最小化できます。
特に名古屋市内では、税務や登記手続きも考慮して、専門家と相談しながら進めることが安心です。


共有名義トラブルを未然に防ぐためのポイント

  1. 早めの行動
    元気なうちに整理することで、相続手続の負担を減らせます。

  2. 専門家の活用
    司法書士・行政書士・不動産会社がチームでサポートすることで安心です。

  3. 家族で話し合う
    持分整理や信託を行う前に、家族間で方針を共有しておくことが重要です。


【まとめ】

不動産の共有名義は、名義が複数人に分かれていることで「公平」や「安心」と思われがちですが、実際には売却や建て替えが制限される・相続手続が複雑化する・税金や修繕費でトラブルが起こるなど、さまざまなリスクがあります。

これらのリスクを回避するには、持分整理による名義の一本化、家族信託による管理権限の委託、遺言書や生前贈与による事前整理が有効です。
特に名古屋市内では、司法書士・行政書士・不動産専門家が連携してサポートすることで、安心して相続手続を進めることができます。

元気なうちに準備しておくことで、家族間の揉め事を防ぎ、将来の不動産管理や相続をスムーズにすることが可能です。
まずは信頼できる専門家に相談し、自分と家族に合った名義整理の方法を検討してみましょう。

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