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2026.2.2

親が亡くなった直後にやってはいけないこと③

親が亡くなった直後にやってはいけないこと③

「遺言書が見つかったから、もう安心だと思っていました」
相続相談の場で、こうおっしゃる方は少なくありません。

確かに、遺言書がある相続は、ない相続に比べてトラブルが少ない傾向にあります。
しかし一方で、遺言書があることで、かえって混乱してしまうケースも実際には多くあります。

この記事では、
親が亡くなった直後に“遺言書や自己判断に関して”やってはいけないことを、実務の現場でよくある事例を交えながら解説します。


遺言書があっても「安心」とは限らない理由

遺言書は、被相続人の最終意思を示す大切なものです。
ただし、遺言書があればすべてが自動的に解決するわけではありません。

  • 内容が曖昧

  • 作成時から状況が変わっている

  • 法律上、無効となる部分がある

こうした理由から、遺言書があっても相続手続きが止まってしまうことがあります。

特に、亡くなった直後の判断は慎重でなければなりません。


やってはいけないこと⑤:遺言書を自己判断で扱う

親の遺品整理をしている中で、
封筒やノートに入った遺言書を見つけることがあります。

このとき、絶対に自己判断で進めてはいけません。

封を開けてはいけない理由

自筆証書遺言の場合、原則として家庭裁判所での検認が必要です。
検認前に封を開けてしまうと、

  • 遺言書の信用性を疑われる

  • 内容をめぐって争いになる

  • 手続きが余計に複雑になる

といったリスクが生じます。

「中身を確認しただけ」
「家族だけで見ただけ」
という場合でも、後から問題になることがあります。

検認が必要な遺言・不要な遺言

  • 自筆証書遺言 → 原則、検認が必要

  • 公正証書遺言 → 検認不要

見つけた遺言書がどの種類なのか分からない場合は、
まず専門家に相談することが大切です。


遺言があっても揉める相続とは

「遺言があるのに、なぜ揉めるのか」
これは、多くの方が疑問に思われる点です。

内容が現状と合っていないケース

遺言書を作成した後に、

  • 不動産を売却している

  • 財産が大きく増減している

  • 相続人が亡くなっている

といった事情があると、遺言内容をそのまま実行できないことがあります。

気持ちの問題が残るケース

法的には有効でも、

  • 特定の相続人だけが多く取得する

  • 理由が書かれていない

このような遺言の場合、
「なぜ自分だけ少ないのか」という感情的な不満が残りやすく、
結果として争いに発展することがあります。


やってはいけないこと⑥:誰にも相談せずに進めてしまう

相続の手続きは、
「家族のことだから、家族で決めるもの」
そう考える方も多いでしょう。

しかし、相続は法律・手続き・感情が複雑に絡む問題です。

家族だけで進めることの限界

  • 法律的に正しいか分からない

  • 後から無効になる可能性がある

  • 不満を言い出せない人が出てくる

こうした状態で進めると、
一見まとまったように見えても、後から問題が表面化します。

「相談=揉めている」ではない

専門家に相談することは、
「揉めているから」「争っているから」ではありません。

むしろ、

  • 揉めないために

  • 将来の不安を減らすために

  • 正しい選択をするために

相談する方が大半です。


相続相談でよくある質問

まだ何も決まっていなくても相談できますか?

もちろん可能です。
むしろ、何も決まっていない段階の方が、選択肢は多くなります。

相談すると、必ず依頼しなければいけませんか?

そのようなことはありません。
状況整理や方向性の確認だけで終わる相談も多くあります。

どのタイミングで相談するのが一番いいですか?

「迷ったとき」「不安に感じたとき」が、相談のタイミングです。
早すぎる、ということはありません。


まとめ|相続は「一人で判断しない」ことが何より大切

親が亡くなった直後は、
心の整理がつかないまま、重要な判断をしなければならない時期です。

だからこそ、

  • 遺言書を自己判断で扱わない

  • 家族だけで抱え込まない

  • 早めに専門家の意見を聞く

この3つを意識することが、
相続トラブルを防ぐ最大のポイントです。

相続は、財産を分けるだけの手続きではありません。
残された家族が、これからも関係を続けていくための、大切な節目です。


シリーズまとめ

  • ① 初動でやってはいけないこと

  • ② 不動産・財産を軽く考える危険性

  • ③ 遺言書と自己判断の落とし穴

この3つを知っておくだけで、相続の見え方は大きく変わります。

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