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コラム
2026.2.4

相続登記を放置すると、実際どうなる?②

相続登記を放置すると、実際どうなる?②

― 現場で本当に起きているトラブル事例 ―

相続登記を放置した結果、
「こんなはずじゃなかった」
と後悔される方は、決して少なくありません。

①の記事では、相続登記を放置する“入口のリスク”についてお伝えしました。
②では、実際の相談現場でよく起きているトラブルをもとに、
相続登記をしなかったことで、どのような問題が現実に起きるのかを見ていきます。


トラブル①:売却したくても、売れない

「空き家になった実家を売ろうと思った」
「固定資産税もかかるし、そろそろ整理したい」

こう考えたときに初めて、
名義が亡くなった親のままだったことに気づくケースは非常に多いです。

相続登記が終わっていないとできないこと

  • 売買契約

  • 所有権移転

  • 抵当権の設定

いずれも、相続登記が前提です。

しかもその時点で、

  • 相続人の一部と連絡が取れない

  • 印鑑証明が集まらない

  • 相続人が亡くなっている

といった事情があると、
売却までに何年もかかることもあります。


トラブル②:兄弟仲が悪化する

相続登記を放置している間は、
「特に問題がない」ように見えることがあります。

しかし、いざ名義をどうするか、
売るか、住むか、貸すか、
といった具体的な話になると、意見の違いが一気に表面化します。

よくある対立の構図

  • 住んでいる人:このまま住みたい

  • 住んでいない人:売って現金化したい

相続登記をしていないことで、
「誰のものか」が曖昧なまま話し合うことになり、
感情的な対立が深まりやすくなります。


トラブル③:相続人が増え、話し合いが不可能になる

相続登記を放置している間に、
相続人の一人が亡くなってしまうと、
その人の相続人が新たに関係者として加わります。

数次相続の怖さ

  • 相続人が雪だるま式に増える

  • 会ったこともない人が関係者になる

  • 一人でも反対すると進まない

結果として、
「全員の合意が取れない」状態に陥ることがあります。

この場合、家庭裁判所での手続きが必要になることもあり、
時間的・金銭的・精神的負担が大きくなります。


トラブル④:管理責任だけが残る

名義が亡くなった方のままであっても、
不動産が存在する限り、管理責任は消えません。

  • 雑草が伸びる

  • 建物が老朽化する

  • 近隣から苦情が来る

それでも、
「誰が責任者なのか分からない」状態になり、
対応が後手に回ってしまいます。

結果として、
近隣トラブルや行政からの指導につながることもあります。


まとめ|相続登記を放置した代償は、想像以上に大きい

相続登記をしなかったことで起きるトラブルは、
一つひとつは小さく見えるかもしれません。

しかし実際には、

  • 売れない

  • 進まない

  • 話し合えない

という状態が重なり、
「どうにもならない相続」へと変わっていきます。

次回の記事では、
相続登記義務化後の現実と、今から取るべき対応について解説します。

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