あいち相続広場の野々山です。
「父が遺言書を残したけど、実家の不動産や預貯金がすべて兄に相続されていた…」「本当に自分には相続の権利はないのだろうか?」——そんな疑問やモヤモヤをお持ちではないでしょうか。
この記事では、遺言書で兄にすべての遺産が渡った場合でも“法的に取り戻す方法がある”という視点から「遺留分」について詳しく解説します。
・遺留分とは何か
・誰がどれだけ請求できるのか
・遺留分を請求するための流れ
・親族間トラブルを避けるポイント
などを、司法書士や行政書士、不動産の専門家と連携して対応している私たちが、法律の仕組みと実務の両面からわかりやすくご案内します。
この記事を読むことで、「兄がすべてを相続したケース」における法的な対処法が見えてきます。
☑️兄弟間の不公平に納得できない方
☑️遺言書に納得がいかない方
☑️専門家に相談すべきか迷っている方
そんなあなたは、ぜひ最後まで読んでみてください!
【中編】実家を兄が相続…どう行動すればいい?遺留分請求の流れと注意点
①遺留分請求は期限に注意!「知った時から1年」以内に行動を
遺留分侵害額請求は「時効」があります。
遺留分侵害を知った日から1年以内
相続開始(被相続人の死亡)から10年以内
どちらか早い方が適用されるため、特に「遺言書を見た日」や「兄から遺産分割の説明を受けた日」などは記録しておきましょう。
②兄との話し合いが第一歩。感情的にならず冷静に
遺留分の請求は、裁判ではなくまずは「話し合い」から始めるのが原則です。
自分に遺留分があることを説明
請求金額の根拠を伝える
円満解決を目指す姿勢を示す
この段階で司法書士や行政書士がサポートに入ることで、トラブルを最小限に抑えることができます。
③合意に至らなければ法的手段へ。弁護士の出番はここから
話し合いで解決しなかった場合は、家庭裁判所や民事訴訟での調停・裁判に進みます。
この段階では弁護士の関与が必要となりますが、それ以前の準備段階で司法書士や行政書士が資料作成・遺産評価のサポートを行うことで、手続きはスムーズに進みます。
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